今回おすすめする短編小説は、宿野かほるさんの『ルビンの壺が割れた』という作品です。
大学時代の演劇部の先輩男性と後輩女性のメール形式でのやりとりで物語が進んでいきます。
2人は婚約していましたが、結婚式2日前になり、女性は突如として姿を消す。その後で後輩女性は他の男性と結婚をしていた。それまでの昔話を紐解くようにストーリーが展開されていきます。

『ルビンの壺が割れた』
(https://www.amazon.co.jp/)

 

◆交錯する2人の思い

先輩男性の「あの日、どうして結婚式の2日前に姿を消したのか?」という思いと、後輩女性の「逃げたい」思いが交錯する中、物語は進んでいきます。
あの日、結婚式に来てくれていれば、自分の人生は変わっていたのに…という先輩男性。

全てを知りたいという思いから、後輩女性に問いかけをしていく。昔のことを懐かしみながらも、どこか寂しさのある先輩男性の姿にどんどん引き込まれていくでしょう。

男女

 

◆怒涛の大どんでん返しが!

ストーリーを読み進めていくうちに、自分が体験しているのではないかと錯覚を起こすほどに感情移入してしまうでしょう。
先輩男性の事情、後輩女性の事情がメールを通して紐解かれていく過程は、終始、驚愕と高揚の連続になること間違いなし。そして最後には、大どんでん返しの結末が・・・

全てを理解したあとには、想像もできなかった結末に、あなたの心にぽっかりと穴が空いたような気分になり、すぐに2周目を読みたくなってしまうでしょう。

※絶対に読み進めるまでは最終ページを開くことは許されません。

 

◆2周目からも楽しめる。

1週目には、驚愕のあまり鳥肌が立つことでしょう。
しかし、2回目からがまた面白いのがこの本の醍醐味。
1文1文の意味を捉えながら読み進めることで、まるで人間の中に住んでいる狂気じみた魔物を見ているかのような気分になります。

1周目とは違った感覚で読み進めることができるのが『ルビンの壺が割れた』です。

 

◆友人にも進めしたくなる1冊

あなたは、このどんでん返しを経験した後、この感覚を広めたいと思うでしょう。
ぜひ友人と1週目、2周目の感想をシェアして3回目の楽しみをしてみてください。

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最後のどんでん返しに鳥肌間違いなしのこの作品。ぜひ読んでみてください。